寒い季節になって全国各地でマラソン大会が開かれていますね。
蟻人が住む愛媛でも先日愛媛マラソンが開かれました。
完走できた、目標タイムに届いた、届かなかったなど様々でしょうが出場されたランナーの皆様、お疲れ様でした。
愛媛マラソンはとても人気のある大会です。
ランナーの為のポータルサイト”RUNNET"のランキングでもフルマラソン部門で毎年1位とか2位とかの高順位になっています。
そして大会の人気ぶりがうかがえる数字として、2017年のエントリー総数は過去最高の2万2565人。
一般エントリーだけを見ても7000人の枠に対して、1万9565人の応募です。
抽選倍率はなんと2.8倍
健康と運動不足解消のためにジョギングを始めた僕も出場したくてエントリーをしていたのですが、前述の通りとても人気の大会のため抽選で落ちてしまい出走することが叶いませんでした。
僕の知り合いもfacebookやtwtterなどで「抽選落ちた~」という出れないことを嘆く声がたくさんありました。
しかしながら僕の周りで「走りたくないのに出なきゃならなくなった」「マラソンなんかしたことないのに大会に出ないといけなくなってつらい」みたいな声が耳に入ってきました。
出たくても出れない僕みたいな人が沢山いるのに、出たくないのに出なきゃならないと嫌がる人がいる。
どういうことだよ(怒)!!
出たくないのに出なきゃならない人って?
僕が聞いたのは二人いるのですが、どちらの人も勤め先の会社から愛媛マラソンの出走エントリーを命令されて応募して受かった人でした。
ふたりはそれぞれ別の会社にお勤めですが、会社の共通点は大会の協賛企業だという事です。
ふたりとも会社から社員は全員応募することを言われ、合否の報告も義務づけらていたともこと。
(※抽選結果に不正はないと思われます。ふたりのうち一人は金融機関にお勤めですが、受かったのは支店の中で自分ひとりだけだったとの事なので。)
もちろん企業側からすれば強制はしていないと回答するのでしょが、会社から応募するように言われたら嫌でも応募せざるをえないのが会社員というものです。
任意という名の強制命令です。
なぜそんな動員をかけるようなことをするのか?
愛媛マラソンは2009年まではアスリート向けの大会だったのですが、2007年の東京マラソン開催以降の市民マラソンブームに乗り、2010年からコースを変更して市民マラソンとしての開催が始まりました。
市民マラソンとなった最初の大会は今となっては信じられないですが、5000人の定員に対して参加者3788人、定員割れするという残念な結果に終わってます。
市民マラソン最初の大会のこの結果が見栄っ張りの愛媛県民としては許せなかったのでしょう。
定員割れという屈辱的な結果にならないために動員をかけるようになったと容易に想像できます。
そのおかげかわかりませんが翌年から定員割れすることはなくなってます。
いまだに動員が続くのはなぜ?
市民マラソンとなって8年、応募倍率も(動員分が含まれているとはいえ)2.8倍となり、十分人気の大会になりました。
企業の動員を止めても定員割れすることはないと思われるのに、いまだに悪しき習慣が続いている。
動員を止めてしまうと応募者数が前年より少なくなってしまうという結果になるのが怖いのでしょう。
売上重視の企業じゃないんだからそんな事気にしなくてもいいだろうと思うのですが、ここでも見栄っ張りの愛媛県民の県民性の悪い部分が出ています。
出たい人が出られる大会になってほしい
動員をかけるなんてことはまだ人が集まらない段階なら盛り上げる為にも、僕もやってもいいのではないかと思うのです。
しかし愛媛マラソンぐらい十分人が集まるようになったのなら、もう動員をかけるなんてことは止めるべきです。
不幸な人しか生みません。
出たいのに出られない、出たくないのに出なくてはいけない、どちらの人も不幸ですよ。
動員をかけるのを止めるか、参加者受付を2万人規模に増やすかしてもらいたいものです。
次回以降、本当にみんなに喜ばれる素晴らしい大会になることを願います。
なんて長々と書きましたが、ただの愚痴です。
終わり!!