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Ducati Panigale V4(パニガーレ V4)試乗してきた!!公道での走りをインプレッションします!

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2018年に新登場するバイクの中で注目度No.1のモデル、”Panigale V4"

 

日本では5月26日にデビューだったのですぐにでも試乗したかったのですが、世界中で大人気すぎて愛媛のディーラーには試乗車が入ってきませんでした。

 

このまま試乗車は入らないのかな?と思っていたのですが、先日やっと試乗車が準備できたと連絡があったので早速乗ってきました。

 

世の中には雑誌や専門webページの試乗記が溢れていますが、大体はプロライダーがサーキットを走行した試乗記ばかり。

 

そういう記事はイマイチ参考にならないよというあなたに、一般ライダーによる一般道走行の試乗記をお届けします。

 

ちなみに蟻人のバイク歴を述べますと、現在の愛車はムルティストラーダ1200sで過去にはDucati 748sとBMW S1000RRを所有していました。

なのでプロではないですがスーパーバイクに関して全くの素人というわけではありませんので。

 

 

 

Ducati Panigale V4

検索でこのページをご覧の方はどんなバイクなのかご存知でしょうが簡単に説明をしますね。

スペックなどは詳しく書かれているサイトが沢山あるので割愛します。

 

パニガーレV4とはイタリアのバイクメーカー”ドゥカティ”のフラッグシップモデル。

 

ドゥカティといえばLツインエンジンなのですが、このマシンはV4の名前の通りMotoGP由来の90°V型4気筒エンジンを搭載、最高出力214psを誇るモンスターマシンです。

 

ABSやトラクションコントロールなど現代のバイクらしく電子制御による安全装置も充実、プロレーサーでなくともこのモンスターを操ることができるよう躾けられてます。

 

技術の進歩って本当に凄いなと感心します。

 

跨ってみた

足つきはすごく良い

バイクで最初に気になることといえば足つきではないでしょうか。

足つきが悪いバイクだと立ちゴケ等の心配が増えるので不安ですよね。

 

パニガーレV4はシート高が830mmとちょっと高めのシート高となっています。

 

ですがスペックから想像するよりは足つきは良好です。

 

実際に僕がまたがった写真を御覧ください。

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僕のスペックは身長173cm、体重65kg、胴長短足の典型的日本人体型ですが足つきは両足のカカトが少し浮く程度となってます。

 

不安なく足をつくことが出来る状態だと言えます。

ドゥカティ全般に言えるのですがスリムな車体なのでシート高の数値で想像するよりは足つきは良いです。

 

165cmくらいまでなら足つきは気にする必要はないかと思います。

 

ポジションはしっくりくる

ポジションについてですが、僕は2気筒のパニガーレではハンドル幅が広いなと感じていたのですが、V4はそういう感じがまったく無く手を伸ばした場所に自然にある感じでグッドです。

 

ステップも窮屈すぎること無く足の曲がりもとても自然。

 

従来のパニガーレと違いリアサスペンションが普通の位置になったことも相まって、コンパクトで収まりの良いライディングポジションです。

 

ハンドルはボタンが多くて慣れないかも

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ライディングモードを変更したり、ラップタイムを計測したりと現代のバイクらしく様々な事ができてしまう。

 

それ故にハンドル周りはボタンがたくさんついて少々煩雑な印象です。

 

試乗だったのでライディングモードの変更方法しか教えてもらいませんでしたが、ごちゃごちゃしていてオーナーになっても迷うだろうな。

 

取り回しは軽い

バイクのエンジンをかけていない時の取り回しもとても軽いです。

 

燃料満点でも車重が198kgと200kgに満たない軽さは伊達ではないですね。

 

ムルティと比較しちゃいけませんが女性の力でも簡単に押し引き出来るでしょう。

 

公道を走った感想は

それではいよいよ一般道を走らせてみた感想を書きますね。

 

エンジンは独特のサウンド

V型4気筒エンジンのサウンドは独特です。

 

低回転ではLツインエンジンを彷彿とさせるサウンドをしています。

 

これは70°位相クランクによるものらしいですが、旧来のドカファンも納得のサウンドですね。

 

200kmちょっと走っていない試乗車なので高回転は試していませんが、1万回転以上回した時も期待できそうです。

 

軽くブリッピングさせたときのエンジン音動画を撮ってきたのでご覧になってください。


Panigale V4のエンジン音

 

ライディングモードは激変します。レースモードはヤバイ

最近のバイクよろしくライディングモード変更ができます。

 

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写真はレースモードのときのインパネです。

ライディングモードは3種類、

ストリート < スポーツ < レース

と右に行くほど過激になります。

 

エンジンの印象はストリートだとスムーズでおとなしい感じで回ります。

そこから右にいくほどLツインっぽいパルスがでてきてタイヤが地面を蹴飛ばす感覚が強く感じられます。

 

エンジンの楽しさを取るならレースモードが一番楽しいですね。

 

ただしレースモードの加速はヤバイです。

 

走行200kmほどの試乗車につき6000回転ほどしか試していませんが、以前所有していたS1000RR以上の猛烈な加速をしてくれます。

 

サーキット以外では使わない方がいいかもですね。

 

はっきり言って街乗りはストリートモードで十分です。

スムーズにエンジンが回る分、街乗りで車の後ろを走っていてもストレスは少ないです。

それでいてムルティのスポーツモードより加速は早いです。

 

正直このエンジンはうらやましい。

 

各モードの詳細も変更出来ます。

まあ一般ライダーレベルでは設定変更することはないですが、こういう細かいことが男の子的に嬉しいですね。

 

発信は要注意

高回転でパワーを出すエンジンのため仕方ないことなのですが、低回転ではパワーがありません、スッカスカです。

 

特に発信する時は要注意です。クラッチミートする時に意識してアクセルを開けておかないといけないですね。

 

僕も試乗中に何度かエンストしそうになりました。

 

直4のS1000RRはここまで発信に気を使わなかったと記憶しています。

 

ムルティも発信には気を使わないんですけどね。

 

748も発信は気を使っていたのでドカのスーパーバイクらしいと言えばらしいです。

 

足回りは最高

試乗車はV4SではなくノーマルのV4です、なのでサスがオーリンズではなくフロントがショーワでリアがザックスなのですが、それでも素晴らしい足回り。

 

ワインディングではなく工業地帯のカーブで試しただけですが、ドカらしくフロントを意識した曲がり方がとてもしっくりきます。

 

ガーッと突っ込んでガツンとブレーキ、キュッと向きを変えて立ち上がっていくっていう走り方が気持ちよくできます。

 

4気筒になってもドカっぽいハンドリングは健在です。

 

それでいてマンホールや路面の荒れたところなどを通ってもショックが少ない!スムーズに通過出来る。

748の時は横断歩道の白線でも凄いショックがきていたのに、そのスムーズさには驚きです。

 

街乗りでもストレスの少ない足回りに仕上がってます。

 

まとめ:公道でも楽しいがサーキットに行きたくなるよ

パニガーレV4は4気筒エンジンになってもドカっぽさはものすごく感じられる1台です。

 

エンジンの鼓動やハンドリングなどドカっぽさがなくなったら嫌だなと思っている方は安心してください。

 

そして最新のドゥカティらしくライディングモードを駆使することで一般道でもストレス無く走れるのはさすがです。(748の頃は一般道が苦痛でしか無かった)

 

走っていませんが峠道もエンジンの鼓動を感じながらきっと楽しく走れるでしょう。

 

でもS1000RRのときも感じたんですが、このバイクを一般道だけで走らせるのは勿体ない。

 

絶対に「サーキットに行って全開を試してみたい!」ってなります。

 

実際に僕はS1000で何度かサーキットに行きました。

試乗段階ですがすでにこいつでサーキットを全開にしてみたいってなっています。

 

まあ経済事情が許してくれないので買えないんですけどね。

 

『パニガーレV4は公道でも楽しく走れる!がサーキット走行と言う新たな扉を開いてくれるでしょう!』と言うのが僕の結論です。

 

バイクの前傾がキツいために腰や頚椎に負担が多いのはどうしようもない事で、歳を取ってからだとますます乗ってみようとは思いづらいバイクなのは間違いないです。

 

人生で今が一番若い事に変わりはないので、少しでも乗ってみたいと思ったら一度でいいので乗ってみることをオススメします。

 

足つきさえ問題なければきっと大丈夫。

 

さあ乗るなら今です。