定期的にニュースが出て来る動物虐待。
先日も元税理士が13匹の猫を虐待したとして裁判にかけられその判決がでた事が全国ニュースになっていました。
猫13匹虐待、元税理士に有罪判決「動物愛護に反する」:朝日新聞デジタル
この事件についてはメイプルさん(id:akihuooblog)の投稿で僕は初めて知り、まあ微力ながらも署名、拡散をさせてもらったので注目していたわけです。
裁判の結果、言い渡された判決は懲役1年10ヶ月執行猶予4年と実刑にならずとても残念な結果となっています。
動物虐待事件を聞くと身が引き裂かれる思いになる
動物を愛して猫を飼っている身としてはこういった事件を耳にすると非常に憤りを覚えます。
自分が飼っている猫が同じ目にあったらと想像すると居ても立っても居られなくなります。
事件が他人事でいられない、自分のこととつい重ねてしまいます。
こういう残虐な事ができる人の心理は全く理解出来ない。
自分が飼っている猫でなくても、こんな事をする犯人に同じ目に合わせてやりたいと強く思うわけです。
まあ実際にはそんな事をするわけにはいかないので、警察や裁判に任せるしか無いわけです。
有罪判決と言うが執行猶予付き判決なんて無罪と一緒
犯人が犯行を認めていない事件の判決ならともかく、今回のように犯罪を犯したのは明らかな裁判においては、検察は実刑を求めて弁護側は執行猶予を求めるわけです。
報道では有罪判決なんて流れて、さも犯人に罰が下った印象をうけますが、執行猶予付きの判決だと刑務所に入る事なくすぐに社会に出てくるんです。
こんなのはほとんど無罪判決と一緒ですよ。
この犯人はすぐに普通の生活ができるわけですよ。
ふざけんなって感じですよ、猫たちにあんな酷いことをしておいて本人はこれからものうのうと生きてくのです。
ハラワタが煮えくりかえる思いです。
本人は税理士を辞めることになって社会的制裁を受けているなんて判決理由にあったようですが、虐待された猫が受けた仕打ちに比べれば何も制裁を受けてないに等しいです。
このままでは虐待を犯した犯罪者がろくに反省もせず更生もしないまま社会に出てきます。
動物愛護法の罰が軽すぎる
そもそも法律で定められた罰が軽すぎると思うんです。以下のように定められています。
動物愛護法
第四十四条 愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は、二年以下の懲役又は二百万円以下の罰金に処する。
非常に残虐な犯罪にも関わらず最高でも2年の懲役刑です。しかもこのぐらいの懲役刑なら今回のようにだいたいは執行猶予がついてしまう。
動物の命が軽く見られている証拠ですね。
罰を重くすれば犯罪が無くなるとは言いませんが抑止効果はかなり上がります。
飲酒運転の厳罰化を例にさせてもらうと、実際に飲酒運転が厳罰化された後はかなりの人の意識がかわりました。
僕の周りを見ても厳罰化前は深く考えず運転する人にもお酒を勧めたりしていましたが、今では車で来たという人には絶対に飲むなよと言うようになってます。
店側も運転手には飲酒をさせないようにするようになったのも厳罰化されてからです。
それでもいまだに飲酒運転は無くなってませんが、厳罰化はかなりの抑止効果になります。
動物に興味のない人からすれば動物虐待くらいと思うかもしれませんがそうも言えないと思ってます。それは、
動物虐待はいずれ人に向かう
動物虐待はエスカレートしていくと、いずれ人を傷つけるようになっていきます。
凶悪な殺人事件を起こした犯罪者が過去に動物虐待を行っていたというのはよく聞く話で、連続女児殺害事件を起こした宮崎勤や神戸連続殺害の酒鬼薔薇聖斗などが動物虐待歴があることが指摘されています。
虐待に快楽を覚えるのか暴力を振るうことに抵抗が無くなるのか、いずれにせよ動物虐待を軽く見ているといずれその暴力衝動が人に向かって重大な事件に発展してしまいます。
重大な事件に発展することを防ぐ意味でも、動物虐待はしっかり取締り、犯人には執行猶予を与えずにしっかりと刑務所で更生させるべきだとかんがえます。
最後に
今回の事件は犯人に実刑を求めてネットで署名活動が行われて16万人もの人の署名が集まりました。
とても高い関心と厳罰を求める声が多い証拠です。
にも関わらず執行猶予付きの判決となりとても落胆してます。
司法や政治を動かすには沢山の声が必要です。
なのでこれを機に動物虐待は犯罪だと言うこと、もっと重い犯罪なんだと言う意識が世間に広まればと思います。
願わくば二度とこういう事件は起きてほしくないです。
それでは。