こんにちはツーリングライダー蟻人(アリト)です。
カナダのBRP社が造る前2輪のトライク『Can-Am Spyder(カンナム スパイダー) 』
去年はそのラグジュアリーモデルの『RT』に試乗しました。
バイクでもない車でもない新しい感覚、素直に楽しいと思える乗り物でした。
その『RT』の兄弟車の『F3』もディーラーには試乗車が置いあるとのことで、『RT』とはどう違うのか興味があったので乗ってきました。
Can-Am Spyder F3-S
スポーティな外観
大きな風防や荷物ケースのついていた『RT』と違い、『F3』はそういう快適装備が付いていないシンプルな外観です。
『RT』がツアラーなら『F3』はネイキッド、車に例えるとセダンの『RT』とスポーツカーの『F3』と言うところ。


正面と横のアングルの写真、かなりスポーティーな見た目ですね。
そして僕が気に入ったのがちょっと横から覗くと目に入るサスペンション。
剥き出しのダブルウィッシュボーンがまるでフォーミュラカーの様でカッコイイです。
ライディングポジションも違う
なるべく同じアングルの写真を並べてみます。
運転席が 『RT』が車体の中心にあるのに対し、『F3』はかなり後輪に近い位置に座るようなポジションなのがわかります。
車で言うと『マツダ ロードスター』や『BMW Z4』のようなポジションでローロングなスタイル。
『F3』がスポーティな乗り物だというのが伝わってきます。
メーターやハンドル周りなど
メーターも3眼式、速度計は200キロまで表示されています。
シンプルな右ハンドルのスイッチ類、
対して、ボタン類の多い左ハンドル。オーナーになってもしっかり説明書を読まないと使いこなせる気がしない。ちょっとここはスポーティとは言い難いですね。
ちょっとKawasakiっぽい
剥き出しのネイキッドスタイルなのでマフラーもバイクのようなデザインになってます。
角ばったサイレンサーがKawasakiのZ1000っぽくないですか?
走りもスポーティ
さてここから運転した感想です。
エンジンは『RT』と同じ1330ccの直列3気筒を搭載、ですが車体が軽い分だけ加速はこちらのほうが有利ですね。
風防がないことで『RT』よりも風をダイレクトに感じる事も加わってかなりの加速感です。
ハンドリングも『RT』よりクイックでダイレクト感が高いです。
これは後輪よりの乗車位置も関係しているかもしれません。
横Gの凄まじさも相変わらずで、レーシングカート感が半端ない。
そしてハンドルを切って曲がるのですが、体重移動もしっかりとする必要があります。でないとアウトに体がふっ飛ばされそうになります。
ここがバイクとも車とも違うカンナムならではの運転感覚で楽しいところですね。
ただクイックなハンドリングを得る代償か、『RT』よりも道路の轍でタイヤが取られる量が増えていると感じました。
これは車でもスポーツカーとファミリーカーを比べたときに感じる部分なので仕方がないのかもしれません。
スポーティなF3とラクジュアリーなRT
乗り比べて感じた違いはベタで見た目そのまんまの感想になりました。
言い換えるとうまく作り分けられているということです。
個人的な好みはスタイリング、運転感覚ともに『F3』です。
やっぱりスポーティなほうが好きです。
ですがバイクで温泉旅行などをする身としては『F3』だと荷物を載せるのに苦労しそうなので『RT』も捨てがたい。
高速道路は圧倒的に『RT』のほうが楽なのは容易に想像できますしね。
カンナムスパイダー、なかなか悩ましいラインナップだと思います。
普通免許しかない人も気軽にオートバイ体験できる
前回の記事で全く触れてなくて申し訳ないのですが、このCan-Am Spyderはバイクの免許は要らないのです。
車の普通免許があれば公道で運転してOKな乗り物です。
3輪あって転けないので安心だし風を切って走る爽快感もあると、車とバイクの良いとこ取りです。
車が好きで運転が好き、刺激的な乗り物に乗りたくてバイクの気になる。
けどバイクの免許がないのでわざわざ取りに行くのは億劫だと言う人にはいい選択肢になる乗り物です。
車よりは運転にコツは入りますが、バイクに乗るよりは乗りこなすのは早いはずです。
カンナムで気軽にバイク乗りの世界を味わいませんか?
それでは。