佐川を辞めた時に続いて退職エントリ第2弾、地方の飲食店で働いていた時の話です。
とても人気でランチタイムには行列の絶えない繁盛店で、当時の僕も好きなお店でした。
そのお店が多店舗展開をはじめる、僕の住んでいる地域にも出店するという事を聞いて、当時フリーターだった僕はすぐに求人募集に応募して無事に社員として働くことになりました。
しかし外から見てる分には雰囲気の良いお店でしたが、中に入ったらメチャメチャな会社でガッカリしました。
理想と現実は違うにしてもちょっとブラックっぷりが酷く、僕も2年で退職しました。
半分くらい愚痴が入りますがお付き合いください。
ブラックな会社と思うポイント
人が長続きしない
その会社は僕が入社した時に設立して9年ほど経っていました。
社長の親族を除いてその時点で一番長い社員でも入社して1年しか経っていないとの事でした。
理由は社長や奥さんである専務が厳しいからとの事だったのですが、その時は仕事が厳しいくらいで何だと思ってました。
おいおい知る事になるのですが、厳しいの度を超えてました。
雇っても雇っても辞めていく
多店舗展開をはじめるにあたって僕を含めて社員として6人、最初の店がオープンして3ヶ月ほどしてから1人増やして計7人雇ってました。
しかし僕が辞めるまでに5人は辞めて行きました。
2年と立たない内に5人も辞めていくって異常じゃないですか?
2店舗新規オープンさせたのですが、人が続かないので1店は閉店する事になりました。
雇った人達にダメな人は1人もいませんでした。
みんな社長のやり方、会社のやり方について行けなくて辞めて行きました。
従業員を使い捨て感覚でいる
激務が重なり体を壊し辞めていった人、 社長のプレッシャーに耐えられず辞めていった人、いろんな理由で辞めて行きました。
人が辞めた後は必ず社長と専務は辞めた人間を悪く言い始めます。
「あいつは〇〇がダメだった。」「ついてこれないのは根性が足りない。」「人間性の悪い奴だった。」など、朝礼でみんなの前でdisります。
そしてその後に必ず「次はいい人が来る、ついて来れる人が残ればいい会社になる。」と言ってました。
人が辞めた理由を辞める人が原因だっただけにして、会社側にも原因があるとは一切考えてない人でした。
会社にも原因があるとは考えてないので、何も改善が無いまま新たには人を雇う、でも長続きせずに辞めていく、そんな悪循環が続きます。
社長は自分が悪いなんて微塵も思わないタイプでした。
ついて行きたいと思えない社長
外面は良く外部の人の評判は良いのですが、内部の人からは良く思われてない、というか嫌われてました。
上に立つ者は嫌われるのはしょうがないとは考えているようですが、本人が思っている以上に嫌われてますよ。
機嫌しだいで怒鳴る
社長がいる時にミスをしたとして、機嫌しだいで怒ったり怒らなかったりします。
しかも機嫌が悪い時は些細なミスでも烈火のごとく怒りが炸裂します。
ミスしたひとのみならず社員全員残って閉店後に2〜3時間怒鳴られるなんてザラでした。
言うことがコロコロ変わる
思いつきですぐに指示を出す人でした、しかもコロコロ変わります。
「昨日言っていた事と違いますよ。」とかよくありました、でも社長命令ですからやるしかないんです。
コロコロ変わる指示についていくだけで大変。
しかも言った事を忘れている事もよくある。
言われた通りにやっていても、言った事を忘れて「何でそんな事をしている。」と怒られる事もある。
それでも「社長の指示通りにやっていたんですけど。」なんて言えないんですよね。
機嫌が悪い時だと怒りを増幅させるだけなので。
怒りが静まるのをまつだけです。
人に厳しく自分に甘い
コスト意識が高く無駄な電気などはすぐに消すようにいつも言われていました。
機嫌が悪い時は灯りを消すのがちょっと遅れるだけで怒鳴られる事もありました。
「無駄になコストはお前らの給料を垂れ流している事と一緒だ。」と口癖のように言っていました。
その考え方には全く異論はなく、無駄はない方がいいに決まっています。
社長は人にはこう言うくせに自分の行動が伴ってませんでした。
自分が点けた電気は消さずによく点けっぱなしはざらにある。(しかも自分がつけた事を忘れて点けっぱなしだと人を怒る)
店舗を周ら時や営業や交渉事で外に行く時に、明らかに燃費の悪い自分の輸入車SUVを乗ってました。
間違いなく燃料代は経費で落としてますよね。
休みの日なら社長がどんな高級車に乗ろうが勝手ですが、無駄なコストを気にするなら社用で乗る車は軽自動車にしろって話ですよ。
コストがとか、無駄がとか言われても聞く気にはならないです。
面倒な仕事はすぐに投げ出す
イベント出店の時でした。
イベント会場はお店から走れば5分くらいの場所でした。
社長が「イベントは俺がやるから任せとけ。」って言ったのですよ。
だからその予定で1時間は社長の昼休憩を入れてお店のシフトが組まれていたのですが、イベントが始まって1時間ぐらいだった頃に社長から電話で「すぐに来てくれ。」と。
何か問題が起きたのかと急いで行くと、忙しくてお客さんが全然捌けてない様子。
「俺には無理だ、変わってくれ。」と言ってお店に帰っていった。
社長が店で役に立つはずもなく、人員が減ったお店はバタバタしたのでした。
自分達だけはとる長期休暇
習慣になっているようで、社長夫婦は年に2回は必ずリフレッシュと称して長期休暇を取り海外旅行をしていました。
しかし我々ニューオープンでの雇われ組には長期休暇はくれませんでした。
取らしてくれと言っても「お前ら、店がまだまだなのに取れる訳ないだろう。」といわれてました。
元からある店舗の従業員も年1回あるか無いかでした。
不満はつのる一方でした。
当然のごときサービス残業
しろと直接言われたりはしないんですが、店全体の雰囲気でするのが当たり前になってます。
手作りにこだわっていた店ですから仕込みの量が売り上げ規模の割に多い店でした。
シフトで早出と遅出があったのですが、遅出の人は早めに、早出の人も仕込みが終わるまでサービス残業するのが当たり前になっていました。
何とかならないか、人を増やしてくれと言っても社長は「俺や専務は休みも取らずに睡眠時間も削ってお店の為に働いているんだ。お前らもお店の為に本気になれ。」と訳のわからない事を言って掛け合ってもらえなかった。
「あなた方は経営者なんだから休み減らそうが睡眠時間減らそうが勝手だよ、お店の売り上げが上がればあなた方の収入はその分増えるだろうけど、それの働き方を安月給の従業員にまで求めるんじゃない。」ってずっと思ってました。
終わりに
だいぶ愚痴が混ざってしまいましてお見苦しい限りです。
思い返せば社長が最悪だったなと。
言ってる事は正論がほとんどで、飲食業としてお客さんに対する考えも素晴らしい物が多かったのですが、人間的に人を雇ってはいけないタイプでした。
考えを改める事なく人を使い潰していく会社に次第にうんざりしていきました。
今迄ならこういう人を使い潰す会社でも大きくなれたのでしょうが、これからの人口減少時代では会社の成長は見込めないと思って辞めました。
ブラック企業は外からは判断がつきにくいです。
入社してみて今回の事例と少しでも重なる事があれば、その社長か会社はブラックと思われますので早急に転職をする事をお勧めします。