こんな面白いエントリを読んだので僕も退職金について書くよ。
いつまでもあると思うな親と退職金
退職金は勤める年数が長くなればなるほど貰える金額が多くなる。
勤めた年数が短いと雀の涙ほどしかもらえないけど、定年まで何十年も勤めれば結構な金額になるかもしれない。
でもちょっと待ってほしい、あなたの会社はそんなに長く存続するだろうか?
会社が倒産すると退職金なんてもちろんでないよ。
毎年1万近い会社が倒産しているなか、あなたの会社が倒産しないという保証はないよ。
1~2年くらいなら会社が今後ヤバイかどうか分かるだろうけど、十年以上先なんて正直わからないよ。液晶テレビで絶好調だったSHARPが今やこんなことになっているなんて10年前には誰も想像できなかったよね。
長い先のことは誰にも予想ができないってことだよ。
そして倒産までしなくても会社の業績が悪化した結果、退職金規定が変更されて減額されたり、最悪退職金制度が無くなるなんて事もあるよ。
「そんな制度変更には反対だ」なんて訴えても無駄なのは会社員のあなたはよくわかっているよね。会社の決定には従うしかないんだよ、嫌なら辞めるしかないね。
退職金なんかのために会社にしがみつくなんてとっても愚かな考え方だし、ましてや人生設計で退職金をあてにしていると本当に幻になったりして痛い目を見ることになるよ。
貰えたらラッキーぐらいに思っていたほうがいいね。
退職金と確定拠出年金
でも日本企業だってバカじゃない。後払いにするから退職金がなくなるなんて問題が起こるので、先払いする制度ができたんだ。それが確定拠出年金というせいどなんだ。
今は退職金制度の中に確定拠出年金を導入している企業も多いんだ。
2001年から始まったこの制度は2015年12月で導入企業が2万社を超え、企業型の加入者は500万人以上もいるから、これを読んでいる人の中にも加入している人も多いはず。日本の大企業ならほとんどが導入していると言ってもいいんじゃないかな。
実際に僕が以前勤めていた会社も2013年から確定拠出年金を導入したんだ。
この制度の良いところはお金は会社とは違う金融機関に預けられているので、会社が倒産しても拠出したお金は0にならずにすむ事なんだ。
ヤッタネ、これで僕らの退職金は安泰だよ。
でも良い事ばかりじゃない、デメリットもあるんだ。
沢山あるけど、まずは拠出した資金は自分で投資をして運用しないといけないって事。一日中投資の事だけ考えていればいいプロでさえ10兆円もの損失を出すのに、昼間は自分の仕事をしている個人に自己責任で運用しろと言ってるんだ。
元本保証の商品ばかりで投資をしても利益なんて無いから会社が想定した金額より低くなっちゃうんだよ。
だからリスクをとって投資をするんだけど失敗するとお金は減っちゃう。僕も年明けからの株価下落で沢山損失を出しちゃったよ。
そして一番のデメリットは、確定拠出年金制度に加入すると会社を途中退社しても60歳になるまでお金を引き出せない事なんだ。(辞めるときに退職一時金として5〜20%は受け取れる)
このお金はその名の通り年金として60歳を超えてから月々分割で受け取るものなんだ。
会社を辞めて退職金を資金に事業やお店を始めようとしても、まとまってお金が入らないので出来ないってことなんだ。
早期リタイアをして自分の店を持つ夢は叶わないんだね。
もちろん会社がこの制度を採用していれば会社員のあなたに拒否権はないよ、入るしかないね。
最後に
いろいろ書いてきたけど結局は会社にせよ何にせよ、一つの収入源に依存するのはよくないって事だね。
今の世の中、沢山の可能性を模索してやって行く方が良いって事。
辞めたいけど来年になれば退職金がこれだけになるから頑張ろうって考えてるくらいならさっさと会社を辞めちまえ。
そんじゃーね。